公開が遅くなったが9/17に浅草の仏壇通りに仏壇を買いに行った。
その時、店主から学んだ事をお話しします。
りん
そう、仏様に手を併せる前に鳴らすそれ
このりん一つとっても様々で、形や音色はそれぞれ異なる。
店主が私の前に三つのりんを用意してくれた。
一見見た目はどれも同じ
私はその三つのりんをそれぞれ鳴らしてみた
①一つ目
チーン
一つ目と言う事もあり特に感想無し
②二つ目
チーン
一つ目に比べて音程が低く耳に馴染んだ
③三つ目
チーン
二つ目に比べてマイナーな音階
再び①を鳴らしてみたがやはり音が甲高く耳障りな感じがした。
ここまで聞いてファーストインプレッションでは②が良いと思った。
すると店主が今度は余韻を良く聞いてみてくださいと言った。
①チーーーーン
やはり音は高く伸びのある音と言った感じで、私にはちょっと耳障りであった。
②チーーーーン
①に比べあきらかに余韻にゆらぎがあり程よくビブラートがかかっている。
③チーーーーン
②と同様ビブラートはかかっているが周期が早い。
やはりこの三つの中では②が良く、余韻が消えて行くまで聞いた後、心が落ち着く感じがした。
私の感想を聞いた店主は
そう!りんは誰の為に鳴らすのではなく自分為に鳴らします。もちろんご先祖様を思う気持ちが第一だけど、お線香をあげて手を併せ故人と向き合う時に雑念を払う意味でも心を落ち着かせる事が大事なんです。
なるほど
と思いながら
で、②はおいくら?
と訪ねたら店主は待ってましたとばかりに
実をあえて値段を言わずお客さんの前にりんを並べました。値段を先に言うとそれが付きまといそれなりの音に聞こえてしまうからね
と言いながら店の奥から値段表みたいなものを持ってきて
えーと 7000円です。
ほー 相場の知らない私はまあまあするのねと思いながら 店主が続けて
ちなみに①が20000円で③が15000円です。
えっー そんなにするのー
店主曰く①は不純物が少ないので余韻に伸びがあるそうです。それなりに手間をかけて作られているみたい。
なんか私は永遠に一流芸能人にはなれないな、と再認識した。
で、やはりこう何というか少々雑味があって揺らいだ余韻が気に入ったので一番安い②を購入する事にした。